なにもしらない

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(アニメか?)どうかはどうでもいい

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ポエムとエッセイの合いの子みたいな中途半端な文章を、どでかいポスターにしてコピーとして公式に公開しちゃってるあの感じが本当に読んでいて辛い。(アニメか?)というフレーズがアニメをdisってるのでは、ということで批判が集まっていたようだが、僕としてはアニメをバカにしているとかそんなことはどうでもいい。そこに限った問題ではない。そもそもあの文章そのものが酷い。端的に言えば文章が下手である。読んでいて背筋がゾワゾワする。

世の不条理。人の弱さ。魂の気高さ。生命の尊さ。男の落胆。女の嘘。
行ったこともない街。過ぎ去った栄光。抱いたこともない希望。

お前は中学生か。とツッコミを入れたくなるような、実家の黒歴史ノートを引っ張りだしたら書いてありそうな痛々しい言葉がズラッと並ぶ。

もっと感覚的な部分で言えば、「アニメか?」が辛いのは言わずもがなだが、語尾につく「じゃないか」も割と読んでいて辛い。特に辛いのは最後の「繰り返す」。なんというか全体的に、文章から作者の自意識が透けて見えるのだ。これ本当にコピーのつもりで書いてるのか? と疑ってしまうくらいに。

つまりアニメを馬鹿にしてるのが酷いというよりかは、わざわざカッコつきで「アニメか?」などと語尾につけてしまうその自意識が辛い。これを自分のブログに書くなら全然いい。ただこれが載ってるのは芥川賞直木賞を公式に宣伝するポスターなわけだ。文学賞を宣伝する文章がポエムとエッセイの合いの子でいいのだろうか、って話だ。たとえばもし僕のブログ記事の一つが大手広告代理店のデカい宣伝物に使われるとなったら、いくらなんでも正気を疑う。電◯さん、そういうレベルのことをしてますよね、って話だ。

腹が立つとかは全然思わない。バカじゃないの、と思う。