なにもしらない

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「私たち」を下手に分析してみた

「私たち以外の人」が「私たち」のことを下手に分析してしまうと、「私たち」から「その程度で私たちのことを分かったと思うのはやめてください」と怒りの返信が来たりするのは良くあることだ。これは例えばオタクではない人々がオタクを下手に分析するでも、男性が女性を下手に分析するでも、おっさんおばさんが若者を、でもなんでも良い。

それはおそらく、「私たち」は、自分たちを分析してくれない、自分とは違うフィールドにいる人間を攻撃することで自分の正当性を感じていた部分が多少はあるので、そのわかってくれないはずだった人から「お前の言っていることもわかる」などと言われてしまうのは、叩いていた対象へのマイナス感情が失われてしまうことと同義であり、それはつまり自分のアイデンティティの一部を失うことにも近い。それでもなんとか自分が正しい位置にいるんだということを認識し続けたい=攻撃する人間が悪であり続けて欲しいがために、そうやって擦り寄ってくる人間すら排除せざるを得なくなってしまう。結果として、私たちのことをわかってほしいが下手にわかって欲しくない、という矛盾が発生する。