なにもしらない

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「他人の人生を批評するのをやめろ」

あまり気分の良い文章にならなかった。


ここ一週間インターネットで積もりに積もった何かが爆発した。「他人の人生を批評するのをやめろ」という言葉が浮かんだ。生活を批評したくない。大勢が日常を書くブログでこんなこと言うのもあれだけど生活を批評したくない。生活における不満とか不満の解消とか、そういうコンテンツを見たときに、それが正しいことなのかどうか考えたくない。家族内でうまくいってません、個人でうまくいってません、なるほどあなたにはこんな問題があるんじゃないか、夫に奥さんに子供にこんな問題があるんじゃないか、あるいは僕は私はこういう方法を使って解決しました、なるほど素晴らしい解決策だ、素晴らしい素晴らしい、いやそれは解決になっていない、新たな問題を生んだだけじゃないか、解決したと思っているのはあなただけ、相手はそう思ってないんじゃないか、どうでもいい、ほんとうにどうでもいい、知るか、うるさい、だまれ、何で他人の生活の正しさを評価できると思ってるのか、何様だ、お前は何様だ、僕は何様だ、神様にでもなったつもりか、責任も取れないのに相手のことも大して知らないのに何でそんな、偉そうに、ああ腹が立つ、自分に腹が立つ、評価をやめられない自分に腹が立つ。生活に正しいもクソもあるか、生活はただ成立しているかしていないかだけだ、それ以上でも以下でもない。人格が極めて素晴らしい人間だけで構成される生活こそが正しいのか、そんなわけあるか。そうだろ、あらゆる種類の生活が、男だろうが女だろうが、LGBTだろうがそれ以外だろうが、ミュージシャンだろうがアイドルだろうが五体不満足だろうが、人間は生きてる、同じ生活なんてありえない、正しい生活なんてない。DVはどうなんだ、虐待はどうなんだ、うるせえそれはただの犯罪だ、僕の評価なんか要るか。

 

僕は物語の登場人物がクズかどうかで物語の面白さを判断したくない、さくらももこのエッセイをさくらももこの性格の悪さによって否定したくない。何も、一切何も考えずにただ楽しみたい。ただそれだけなんだ。