なにもしらない

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「お前はひとりぼっちでいろ」

コミュニケーション能力の低い人間は世の中に必要ないと世間は言っているような気がするし、「お前だって人格に問題のある人間に話しかけられたら嫌だろう?」と世間様から問いかけられたら「その通りですね」と返してしまうだろうし、実際そんなめんどくさい人間は排除した方が生活は楽になるだろうなとも思うし、いや、少し言い方を変えよう、いわゆる「距離感がバグってる人間」と、お前は、世の中は、コミュニケーションを取りたいと思っているのか? そんな人間いるわけない、いるわけがないよな、たとえば「あなた」はどうだ、「あなた」は避けるよな、そんな得体の知れない人間とは関わりたくない、それは何にも間違っていない、正しい、なんて正しいんだろうか、では「わたし」を避けない人間はどこにいる? 「わたし」と向き合ってくれる人間はどこにいる? そんな人間、どこにもいないのではないか?

 

このことについて考えだすと、僕は世間から「お前はひとりぼっちでいろ」と言われているような気持ちになる、僕は幽霊のような、透明な人間になりたいと思う、透明になれば僕は誰とも対面する必要がないし、飯を食う必要がないからスーパーに行って、牛丼屋に行って、ラーメン屋に行ってコミュニケーションを取らずに済むし、服を着る必要がないからイオンに行って、パルコに行って、ららぽーとに行ってコミュニケーションを取らずに済む、除け者にされることもない。存在しなければ排除されることもない。

 

SNSでアカウントをブロックするように、リアルでも同じことをしたい、排除したいとほんとうはみんな思っているんじゃないか。逆にリアルではできないからインターネット上でやってるのではないか、ネットとリアルが繋がってるとかなんとかのたまいつつ、インターネット上で個人主義アパルトヘイト(どっかの偉い人間は「フィルターバブル」とかいう言葉を作ってうまいこと誤魔化している)やってることに対してみんなが何にも言わないのは何でだろうと時々考えるが、僕もやってるから人のことは言えない。異物は排除したい、僕は異物か。

 

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