とある人が、他人によってAという属性を見出されると、もしその人がAの属性からずれた場合、「あなたはAだったはずではないか、なぜそこから外れた言動をするのだ、あなたはAなのだからAらしい言動をとらなくちゃあおかしいではないか」などと批判されることがある。
というかそれ以前の問題として、たとえば他人があなたのことをAだと規定した時、「今までそんなことは思っていなかった、けれども他人にそう言われるならば、もしかして自分はAなのかもしれない」と思ったりする。だがAってのが具体的にどういう属性であるのか、についてはあんまり詳しくない。
そのうちAの枠から外れた言動をしてしまう。「あなたはAであるはずなのになぜそんなことをしたのだ」と批判される。なるほど、どうやらこれはAという属性とは違う言動らしい、自分はAだからAらしい行動をとらなくちゃいけないな、改善しなくちゃ、と思う。自分がAだと言い出したのは自分ではないのにもかかわらず、である。
Aには何を入れてもいい。オタクでも腐女子でも左翼でも右翼でも男でも女でもなんでも。