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「ポプテピピック合作MAD」のような

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アニメが始まってから、ポプテピピックをほぼ毎日見ている気がする。とりわけニコニコ動画で見ている。なぜニコニコで見ているか考えてみたが、ニコニコ動画の文化にものすごく合ってるんだな、と思った。コメントでネタ解説とかツッコミができるっていう、いわゆるいかにもニコニコ動画的な、よく言われているメリットも当然あるんだけど、それだけじゃなくて、あれってニコ動でよく見る「合作MAD」に非常に近いと思うのだ。

もともとニコニコ動画にはMADっていう文化がある。僕の知らないテープの方のMADではなく、動画のMADである。いろんなアニメやらなんやらの動画から一部を切り抜いて、それらをループしたり早くしたり遅くしたりツギハギしたり音楽と組み合わせたりして違う動画を作る、そういうものである。基本的にギャグが多い。そして、そのMAD動画を作ってばかりいる「MAD職人」と呼ばれる人もたくさんいる。

で、時々職人たちの内の一人があるテーマに沿った「合作」をしようと提案する。すると色んな人がそのテーマを基にしてそれぞれMAD動画を作り、発起人に送り、発起人がそれらを全部繋いで1つの動画としてまとめて投稿する。そういういわゆる「合作MAD」という文化がある(僕はMAD職人ではないので、作るまでの過程に想像が含まれている点はご容赦願いたい)。ポプテピピックを見た感じってそれにすごく近いのだ。感覚としては「ポプテピピック合作MAD」が週一でニコニコ動画に投稿されているのを見ている感じ。

合作って色んな人が作ってるからクオリティや長さや個性がそれぞれバラバラで、すげえ凝ってるけど一瞬で終わるようなのもあったり、例えばしょーもないのに無駄に長いMADが出てきたり、あんまり労力かかってなさそうだけど予想外に面白いのが出てきたり、それもうMAD関係ないじゃんと思うような実写映像が挟み込まれてたり。それってポプテピピックの感じと非常に近い。ポプテピピックもお話ごとに作っている人がそれぞれ違うし、だから制作者の個性の違いが露骨に現れてくる(特にボブネミミッミのAC部で顕著)。

ただしMADとは違い、ポプテピピックはめちゃくちゃ作るのに金がかかってるし、面白い面白くないは置いといて、動画自体の質は高いってのが大きく違うところなんだけども。アニメだから予算がついているというのもあるし、しかも24分の予算で12分のアニメ作ってるからもう大変なことになっている。二話で出てきたストップモーションアニメはびっくりした。あんなの撮ってたらそりゃ1月に延びるわと思った。

ただ、感覚としてはわかってもらえると思う。僕はたしかにこのアニメを見ながらクソと思ってるし、クソとコメントしてるんだけれども、そのクソさを含めて非常に合作っぽさがあり、ニコニコ動画をそれなりの期間楽しんできた僕にはかなり楽しめてしまうのだ。

イヤホンDZAT DF-10第一印象

中華イヤホン。DZATてメーカーのDF-10。価格2230円。MapleではなくRed Sanderを購入。

ファーストインプレッションなので過大評価や勘違いが含まれるのを加味して聞いてほしい。

まず前提として、僕の音の好みとしては、フラットが大好き。高くても一万数千円のイヤホン(Audio TechnicaのATH-CK90Pro、IM01)しか使ったことがなく、今使ってるのは五千円前後のやつ(ZERO AUDIOのCARBO MEZZO)。

DF-10。傾向としては中高域推し、低音控えめ。2230円でこの音はすごい。響きがとにかく良い。アコギで指が弦を弾く音、チャイナシンバル叩いた後の残響音、コーラスなどなど。弦楽器系は大体良い。ピアノの音もいい。シンセもいい。クラップも良い。

ベース音は控えめと思わせて意外と聞こえる。あくまで意外と聞こえるレベルなので低音大好きな人には向いてない。D.A.N.とか低音ゴリゴリに聞かすミュージシャンの曲でも、このイヤホンを通すと結構あっさりしちゃう。

どういう曲が向いてるのか。特徴としては、楽器の音が良く聞こえると言うよりは、いや楽器もいいんだけども、演奏に付随するエコーやディレイなどの空間系の音の響き具合がかなり良いので、全体的により良く聞こえるって感じ。だから特に空間系エフェクトがガンガンかかってる曲聴くと気持ちよくなれる。こういうの「音場が広い」っていうの? 使い方あってる?

メリハリがはっきりしてる曲(フレデリックみたいな)でも良いっちゃ良い。ただドラムの音がしょぼいのがばれちゃうけど。いや、フレデリックのドラムをdisってるわけではなく、このイヤホン自体、ドラムの音がちょっと安っぽい。中高域推しと最初に書いたが、ある程度の高さを超えると音が劣化する。それ以外は特にしょぼいとは感じなかった。

 

最後に、とりあえず聴いてみていいなと思った曲羅列する。ちなみに一つ注釈を入れると、当然だがこれ以外の曲が良くないわけではない。基本的にはどの曲も良いが特にこれが…って話。

ceroの「ワールドレコード」、アルバムで言うと「Obscure Ride」よりも「My Lost City」

・Tame Impalaの大体の曲、特に「Let It Happen」はちびるくらい良い

・James Blakeの大体の曲

・Templesの大体の曲

山下達郎がファンクじゃなくなって以降の曲

水曜日のカンパネラの大体の曲、特に「アラジン」

Satellite Youngの大体の曲

くるりのアルバム「ワルツを踊れ」全曲

この中で一番おすすめというか最高だったのがTame Impalaの「Let It Happen」。

アコギの音が良いのでハンバートハンバートや柴田聡子もいいかも。

歩きスマホ上等アップデート

Pokémon GOのAR+モードを試してみたんだけど以前のARモードよりARらしくなってた。

そもそも以前のARモードはARモドキみたいなもんだった。方向しか認識してなかったから、ポケモンに近づこうとしても位置が変わらず風景だけが動くので、ポケモンが滑ってるように見えると言うか、つまり大地に立ってる感じがしない、という問題点があった。それが改善された。

今回のAR+は細かいところが変わってるんだけど、一番でかいのは距離の概念が導入されたとこだと思う。

流れとしては、まずマップ上にいるポケモンをタッチする。すると画面が切り替わり、いわゆる写真アプリを開いた時と同じ状態になる。そこにポケモンはいない。じゃあどうするかっていうと、「あっちのほうにポケモンがいそうな草むらがあるんで歩いていきましょう」的な通知が出てくる。それに従って歩いていくと、でかい草の塊が画面上に出てきて、タッチするとポケモンが飛び出す。で、そのままボールをポケモンに向けて一生懸命投げてもいいんだけど、ポケモンのとこまで近づいてあげることも出来るようになった。近づくとポケモンとの距離も近くなる。これだけでかなり自然になった。ちゃんとポケモンが大地に立ってる感じがする。また、草むらにいるポケモンを捕まえる過程があるから、ポケモントレーナーやってる感も強くなった。

ただ大きな問題があって、確かに体験としては良くなってる、良くなっているが、これ歩きスマホ上等にも程があるでしょう。画面を見ながら歩かせるシステムを採用しちゃってるわけだから。さすがナイアンティック、元グーグル傘下の会社、コンプライアンスなんて後で考えりゃいいと言わんばかりのこの実装すごい。最近歩きスマホが犯罪になった国どっかになかったっけか。そこだと絶対この機能使えないな。